なぜExcel管理から抜け出せないのか?

なぜExcel管理から抜け出せないのか?

業務改善やDXの話になると、

「Excelをやめましょう」

という話をよく耳にします。

しかし実際の現場では、今でも多くの業務がExcelを中心に回っています。

不動産管理業務でも、

  • 管理表
  • 入金確認
  • 進捗管理
  • 集計資料
  • 一時管理データ

など、多くの場面でExcelが使われています。

では、なぜExcel管理から抜け出せないのでしょうか。

今回は、現場目線で整理してみます。


Excelが使われ続ける理由

とにかく柔軟

Excel最大の強みは、柔軟性です。

例えば、

  • 項目追加
  • 色付け
  • フィルタ
  • 関数
  • 並び替え

などを、現場側で自由に調整できます。

業務が日々変化する現場では、この柔軟さが非常に便利です。

現場ですぐ使える

新しいシステムを導入する場合、

  • 申請
  • 予算
  • 導入検討
  • 教育
  • 運用設計

など、多くの準備が必要になります。

一方Excelは、すぐ使えます。

そのため、

「とりあえずExcelで」

が積み重なりやすくなります。

システム化しきれない業務が多い

実際の業務では、

  • イレギュラー対応
  • 一時運用
  • 部門独自ルール
  • 暫定対応

も非常に多く存在します。

こうした業務は、既存システムへ綺麗に収まらないことも多く、結果的にExcel管理が増えていきます。


Excel管理の問題点

一方で、Excel中心運用には課題もあります。

属人化しやすい

もっとも大きい問題のひとつです。

例えば、

  • 関数を作った人しか分からない
  • マクロがブラックボックス化
  • 更新ルールが曖昧

などです。

担当者変更時に運用が止まるケースも少なくありません。

データが分散しやすい

現場では、

  • 個人フォルダ
  • メール添付
  • ローカル保存
  • コピー増殖

なども起きやすくなります。

結果として、

「どれが最新なのか分からない」

という状態になりやすくなります。

手作業が増える

Excel管理が増えるほど、

  • 転記
  • コピペ
  • 確認作業
  • 二重入力

も増えていきます。

こうした業務は、ミスや作業負荷にも繋がります。


では、Excelを完全になくすべきなのか?

個人的には、必ずしもそうではないと感じています。

Excel自体が悪いわけではありません。

実際、現場では非常に便利なツールです。

重要なのは、

「どこまでExcelで管理するか」

を整理することだと思います。


今後重要になる考え方

今後は、

  • Excel
  • データベース
  • RPA
  • AI
  • API連携

などを、適切に組み合わせることが重要になっていくと感じています。

例えば、

  • 一時管理はExcel
  • データ蓄積はDB
  • 転記はRPA
  • 判断補助はAI

のように役割を分ける考え方です。


業務改善は「全部システム化」ではない

業務改善というと、

「大きなシステム導入」

をイメージすることもあります。

しかし実際には、

  • 現場運用
  • データ整理
  • 小さな自動化

を積み重ねる方が、現場に合うケースも少なくありません。


まとめ

Excel管理がなくならない背景には、

  • 柔軟性
  • 使いやすさ
  • 現場対応力

があります。

一方で、

  • 属人化
  • データ分散
  • 手作業増加

といった課題も存在します。

重要なのは、

「Excelをなくすこと」

ではなく、

「業務全体をどう整理するか」

なのかもしれません。